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2025.12.05中小企業の販売管理システム選び方ガイド | 課題・効果・事例3選も解説

販売管理

中小企業に合った、販売管理システムの導入でお悩みの方へ。

この記事では、課題整理からシステム導入の効果、最適な3つのシステム、実際の事例までまとめて紹介します。
ぜひ参考にしてください。

販売管理とは?中小企業で重要視される理由

販売管理とは?中小企業で重要視される理由

販売管理の基本的な役割とは

一般的には、受発注・入出荷・仕入売上・支払請求・在庫といった販売活動の情報を正確に把握し、業務効率を向上させる仕組みを指します。

特に中小企業では、これらの情報を一貫して扱う「情物一致(情報と物の整合性を保つ管理)」が重要です。
担当者の動きとシステム上のデータが一致していないと、誤出荷や過剰在庫、納期遅延などのリスクが生じ、経営判断にも影響を及ぼします。

販売管理システムを導入することで、データをリアルタイムで蓄積・反映できる環境の構築が可能に。
結果として、判断の迅速化やキャッシュフロー改善、在庫コストの最適化など、業務効率の改善を後押しする仕組みとして機能します。

中小企業における販売管理の現状

システムは、ビジネスの変化や法令対応などで基本的にはアップデートが必要です。

古くなったことで、維持やメンテナンスに対応できる人がいなくなったり、Excelで業務のほとんどが動いていることもしばしば課題に上がります。

転記ミス・情報の分断・SaaS疲れなどの背景からも、統合された業務システムが重要視されているのです。

中小企業が販売管理で直面する主な課題

中小企業が販売管理で直面する主な課題

また、下記のような具体的な課題も浮き彫りになっています。
1つでも当てはまる場合は、課題感にあったシステムを検討しましょう。

1.属人化と情報共有の遅れ

「ベテラン担当者に業務が集中し、他の社員では同じ対応ができない」という属人化の課題は、中小企業で特に顕著な課題です。
担当者が休むと、受注処理や請求対応が止まってしまい、業務が滞るケースも少なくありません。

2.転記作業や二重入力によるミス

Excelでの管理がある場合は、受注・売上・請求などの各業務データをそれぞれ別々に入力する必要があり、転記ミスや更新漏れが懸念材料となっています。

3.経営判断に必要なデータが揃わない

販売や在庫、仕入、原価などが別々に管理されていると「今、何がどれだけ売れているか」「利益率はどの程度か」を即座に把握できないケースも考えられます。

4.システム導入へのハードル(コスト・運用負担)

「ERPは高すぎる」「クラウドツールは機能が足りない」といった声も多く、中小企業では費用対効果が導入検討の最大の壁になることも。

そのため、「部分導入から始められる」「カスタマイズできる」「現場で運用しやすい」販売管理システムが求められるケースも多く見受けられます。

導入ハードルの低さだけでなく、拡張性・柔軟性・セキュリティ面も考慮することが、システム選定のカギと言えます。

実際どう?システム導入で得られる効果を解説

このような課題感からシステムを導入すると、どのような成果が得られるのでしょうか。
ここでは、一般的に考えられる効果を解説します。

効率化:業務の一元化による作業時間の削減

受発注・入出荷・仕入売上・支払請求・在庫など、これまでバラバラだった販売データを一つのシステムで管理できるようになります。

その結果、情報共有のスピードが上がり、月末処理や請求業務が数日短縮されることも。
入力の重複をなくすことで、担当者の作業時間を削減し、残業や人件費の削減にもつながります。

見える化:リアルタイムで売上・在庫を把握

在庫状況や受注残、売上の動きをリアルタイムで確認できるため、経営者・管理者・担当者が同じ情報を持って行動することが可能に。
これによって、在庫過多や欠品リスクを防止し、顧客対応のスピードと精度の向上が見込めます。

判断力強化:経営数値を即時に分析・可視化

売上推移・粗利率・商品別の採算といったデータを、ワンクリックで確認できるようになるのも魅力です。
経営者は数字に基づいた意思決定をリアルタイムで行うことができ、勘や経験ではなく「データで判断する経営」が実現します。

成長対応:将来を見据えた拡張性と連携性

販売管理を基盤として、SFA/CRM・WEB受発注・WEB請求など他システムと連携すれば、全社の業務を統合管理することも可能です。
中小企業でも段階的に機能を拡張することで、「今は販売管理」「次は経営管理」という成長ステップを描くことができるのも特長の一つと言えます。

【選び方はこちら】中小企業に適したシステムとは

【選び方はこちら】中小企業に適したシステムとは

システムを検討する際は、どのようなポイントを確認するのがいいのでしょうか。
ここでは、参考にしたい4つのポイントを紹介します。

1.業務プロセスに合う柔軟な設計ができるか

卸売・製造兼業・EC販売など、業態によって販売プロセスは異なります。
標準パッケージではカバーしきれないケースもあるため、柔軟な設定・カスタマイズができるかどうかを確認しましょう。

2.段階的な導入ができるか

一度に全システムを入れ替えると、担当者が混乱するケースも見られます。
まずは販売管理から導入し、後から外部システムと連携できる仕組みを選ぶことで、スムーズな社内定着と低リスク導入ができるでしょう。

3.導入コストと運用コストのバランス

システムにはそれぞれ特徴があるため、初期導入コストはもちろん、運用コスト・保守費用・ライセンス体系まで確認しておくことも重要です。

4.サポート体制とカスタマイズ性

システムは導入して終わりではありません。
トラブル対応や業務変更に合わせた設定変更などが、頻繁に発生することも考えておきましょう。
サポート体制が充実しており、相談しやすいベンダーを選ぶことが、長期的な運用成功につながります。

販売管理のおすすめシステム3つを紹介

ここまで見てきたように、販売管理のシステム検討には、様々な選び方の観点が存在します。
そこで、これらの課題を解決し、業務の最適化を実現するための3つのシステムをご紹介します。
担当者の方はぜひ参考にしてください。

1.Progress-One販売管理

Progress-One販売管理の詳細ページへ

まずおすすめしているのが、ネクステップ・ソリューションズが独自開発を行った「Progress-One販売管理」。
業種テンプレート型のシステムで、特に在庫や収益可視化の課題を抱える企業に強みを発揮します。

業種別テンプレートでスピード導入

ベストプラクティスを反映したテンプレートを活用することで、標準化も行いながら、自社業務の強みに対しても高い適合度を実現。
導入までのリードタイムを短縮し、早期運用を可能にします。

外注・在庫の一元管理

Progress-Oneは、受発注のつながりや、仕入・在庫管理をすべて同一基盤で管理できることも特長です。
販売管理に必要なオーダーにも、柔軟に対応できる仕組みを整えています。

こんな企業におすすめ:
・収益・在庫・納期の可視化を強化したい
・管理部門と現場の連携をスムーズにしたい
Progress-Oneの詳細はこちらから

2.セミオーダー開発型システム

セミオーダー開発型システムの詳細ページへ

「自社の業務に合う既製品がない」という企業に最適なのが、セミオーダー開発型のシステムです。
自社の業務フローや管理項目を柔軟にカスタマイズが可能。
導入スピードと独自性を両立できる強みを持っています。
また、フルスクラッチよりも短期間・低コストで導入でき、運用後も段階的な拡張が行える点も魅力です。

こんな企業におすすめ:
・現行システムに合わない業務が多い
・標準パッケージでは柔軟性が足りない
・既存Excel運用から脱却したい
セミオーダー開発型システムの詳細はこちらから

3.Empower-X

Empower-Xの詳細ページへ

Empower-Xは、クラウドベースでも利用できる統合型の生産管理・販売管理システムです。
複数拠点や多様な委託先、グローバルなサプライチェーンを持つ企業でも、シンプルなUIで運用できる特長を持っています。

リアルタイムでのデータ共有やオプションのダッシュボードも備え、経営・管理・現場の連携を強化。
クラウド対応も可能で、導入・保守の負担を抑えながら、スピーディな拡張も可能です。

こんな企業におすすめ:
・システムをシンプル化したい
・標準化とコア業務の強化を両立したい
・クラウドで導入したい
・拠点間での情報共有や外注先の管理を強化したい
Empower-Xの詳細はこちらから

テキストの説明だけでは、わかりづらい部分もあると思います。
まずは要件整理からサポートさせていただくことが可能ですので、システムを検討されている方は下記からご相談お待ちしております。

お問い合わせはこちらから

導入による効果と事例3選はこちら

実際にはどのような変化が期待できるのか、販売管理システムを導入した企業の事例をご紹介します。

事例①:水産物商社A社

●背景と課題
・Excelで行っていた二次加工など、重複入力作業の排除のためにDBを統合したシステムを構築したいというニーズがあった。
・通関日や保管料の発生日をそれぞれ設定し、正確な有効在庫や原価を管理できる仕組みが必要。
・得意先ごとに決済条件マスタを持ち、複数の決済日・支払条件を設定できる環境も課題に。

●導入内容と成果
・ 通関日に対応した在庫計上
仕入入力で通関日を設定し、通関日を越えた仕入品のみ在庫として計上できる仕組みを実現。
・保管料発生日に基づく原価算出
保管料の発生開始日を設定し、それに基づいて正確な原価を算出できる機能を実装。
・決済条件マスタによる取引条件の管理
複数の決済条件をあらかじめ設定し、その中から任意の決済条件を選択可能な仕組みを構築。食品・水産物商社に特有の「得意先ごとの異なる決済条件」へ対応できるように改善。

事例①:水産物商社A社

事例②:飼育用品の製造・販売を行うB社

●背景と課題
・データ連携が不十分だったり、人的ミスの軽減など、業務面の課題が懸念されていた。
・社内標準の見積の実装、データの一元管理などシステム面にも課題を抱えていた。
・外部ツールと連携してのデータ分析、帳票機能の強化など、データ活用のニーズも課題。

●導入内容と成果
・スムーズなデータ移行
「構成情報マスタ」に完成品を構成する部材一覧を登録し、在庫管理システムへのデータ移行を可能に。
・在庫状況を把握
「製造完成登録」で部材の入庫実績を登録。また、完成品の製造実績を入力することで、自動で完成品在庫へ反映できるシステムを実現。
・一元管理を達成
二重入力による手間や、入力ミスを回避できるように。二重管理からの脱却を達成しました。

事例②:飼育用品の製造・販売を行うB社

事例③:日用雑貨卸業を行うC社

●背景と課題
・日用品や化粧品を中心とした企業間データ交換サービス(プラネット)への対応が必要。
・得意先(納品先)に対する優先度を設定し、自動で在庫の振り分けを行いたい。
・単価の一括修正により、マスタ更新にかかる作業時間を削減したい。

●導入内容と成果
・企業間データ交換が円滑に
EOS(プラネット)対応により、受発注データの処理を実現。
・自動の在庫引当が可能に
得意先に応じた優先度設定に基づいて、在庫が自動で振分される仕組みを達成。
・作業時間を大幅に削減
単価の一括修正により、マスタ更新にかかる工数を削減できるようになった。

事例③:日用雑貨卸業を行うC社

上記でご紹介した事例は、これまで弊社がお手伝いをさせていただいた中のごく一部です。

他に近しい導入事例をお探しの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

何から検討するのがいい?

販売管理システムを検討する材料はとても多く、どのサービスを選ぶか決め手を欠いている方も多いのではないでしょうか。

そのような場合はまず最初に、現状業務の流れを整理して可視化することをおすすめしています。

しかし、この「棚卸し作業」も、自社で行うのは難しいという場合は、弊社のSORD(ソード)というシステム企画・構想支援サービスをご活用ください。

SORDは、検討段階のお客様を伴走体制でサポートするサービスです。

支援期間、役割分担、ゴール設定イメージなどを、予算や納期に合わせて柔軟にご提案することが可能です。

「何から考えればいいかわからない」
とお悩みの方は、ぜひ構想段階からのお手伝いをさせてください。

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